Henry Purcell

Dido’s lament
Marianne Beate Kielland

この女性歌手,いい演奏しますね。
惚れてしまったあまり,通奏低音を guiter 用に編曲してしまいました。
「私のデスマスク(意訳)は忘れて。でも,私は覚えておいて。」世界共通の女心と思うのが男心かな(笑)。

バロック期までの西洋音楽の長足の発展は,石の教会の故と考えているのは多分私の他にもたくさんいるでしょう。教会→石の箱→倍音の発生→和音の発展 etcです。西洋人にアカペラを得意としている者が多い。例:クリスマス時期に軽井沢の恵みシャーレー(宣教師の訓練施設br)では数名の西洋人が集まるとすぐアカペラが始まる。一方,構造物が紙と木でできている文化=日本ではアカペラまるで駄目(笑)。さわりを持つ三味線になった。

Music for a While
Sjaella
なんなんでしょう。この人たちのアカペラ巧すぎる!特に,右側中央の背の高い女性ボーカル巧すぎ。次に,地味だが右手前ですかね。他のパートで少し音を外すところはご愛敬だが(笑)。

 

ヘンリー・パーセルには,かなり好きな曲があります。
この十年間で 地味ーな(笑)パーセルがずいぶん youtube に up されたのは嬉しい限りです。

渋い室内楽も好きだし。
String Fantasia
の全曲と sheets を20~30年前くらいに手に入れたという人間はあまりいないでしょう(へへ)。

Dido & Aeneas – With drooping wings
Dido & Aeneas にこんな名曲有ったかな。不覚(笑)。聞き返さなくちゃ。

Welcome to all the pleasures: III. Here the deities approve
半音階進行が巧いよね。
現在の古楽はこの人 Herreweghe

録音も up の状態も珍しく良いのはこちら。但し,抜粋のみ。

Hail! Bright Caecilia! – Wondrous Machine!
こっちの演奏もよい。聖セシリヤは,詳しくはwikiで見てください。ローマ時代の殉教者で,伝説によると神を賛美するのに楽器を奏でながら歌ったと言い伝えられており,音楽の神様のひとりですね。

O solitude
my sweetest choice The Indian Queen
by Anne Sofie von Otter
アンナ先生が theorbo をバックに古楽を歌ってる!きっと歌うもんがなくなったんだ(笑)。
でも,古楽をよく勉強した優等生の良さが出ている歌い方ですね。さすが。インディアン・クイーンにこんな良い曲があったことに気がつかされました。

Chaconne in G minor
Pinchas Zukerman and the St. Paul Chamber Orchestra
このシャコンヌなんか最高。


Chaconne for Flutes „Two in one upon a Ground“ from Dioclesian, London 1690
演奏者の名前はビデオ本文に書かれている(アンサンブル アルテムジーク)のでそちらを参照してください(笑)。
うむ,やっぱりめちゃパーセルはいいな。本当に,泣けそうだ(苦笑) 。

Strike the Viol, touch the Lute
Magdalena Pikuła- soprano
Anna Wieczorek, Beata Kozyra- violin
Maria Wilgos- teorba
Barbara Brzezińska- harpsichord
Karolina Szewczykowska- cello
英語では、Strike the Violと表現するのかね。
ソプラノの衣装はともかく(笑)上手い。

 

それにしてもイギリス人は音楽に対して不思議な対応をしますよね。
他の西洋諸国では,バロック時代に置き忘れてしまった ビオラダガンバやブロックフルーテが細々ながら生き残った。後者はかなり練習したものの前者は手に入れようといろいろ考えているうちに寿命が来そうですし(笑)。

Rondeau from Abdelazer ばかりではありませんね。尤も,この曲はパーセル作ではないというのが通説ですが。

Frank Bridge

1879年2月26日 – 1941年1月10日

イギリスには,パーセルとブリテンとエルガーしか音楽家がいないと酷いことを言う人もいますが,もうひとり,Frank Bridge がいる(笑)。渋くて良い趣味でしょう。


一時,Frank Bridge の室内楽に惚れ込んだことがあります。
String Quartet No. 1 in E Minor: II. Adagio molto 
これのビオラの音の美しさと言ったら。


Phantasy Piano Quartet
by Quarto Quartet
後期ロマン派を思わせて悪くない。
おっと,ブリッジの美しい歌曲たちを忘れていました。

この曲なんか素晴らしい。
Far, far from each other
Tatevik Movsesyan – soprano
Mary Dolmazyan – viola
Karine Hovhannisyan – piano
vocal が,アルメニア訛りで “Far, far from each other” と歌出すところとがなんとも美しい。特に,far の r を巻き舌で歌っているところが何故か可愛い(笑)
但し,このトリオには,時々,音を外すなどビオラには技術的な問題がある。後期のトリオとは一緒にして半分にすると丁度よい。

これも美しい。
3 Songs for voice, viola and piano, H76 – Where Is It That Our Soul Doth Go?

こちらの演奏は少々荒いところもあるが熱がこもっていて好ましい。
ucia Napoli, Mezzosoprano
Gianluca Saggini, Viola
Sergio De Simone, Pianoforte



3 Songs for voice, viola and piano, H76 Music When Soft Voices Die
Jean Rigby
Louise Williams
David Owen Norris
これなんか時代錯誤と言ってもよいくらい美しい演奏だ(笑)。でも,好きですね。
Brahms ブリッジ自身ビオラをよく弾いていたようでビオラの旋律も非常に美しい。
なお,この演奏者たちには技術的にはまったく問題はないが,情熱が少し足りないぞ。ただし,この CD の出来はgootです。なお,Music When Soft Voices Die は同名の著名な詩がいくつかあるようですが,これはハイネの詩です。

3songs 楽譜付きはこちら。最高音が E だからカラオケするにはもってこい(笑)。
Jean Rigby (mezzosoprano)
Louise Williams (viola)
David Owen Norris (piano)

ビオラが突出してよい演奏
Fiona McGown, mezzo-soprano
Léa Hennino, viola
Célia Oneto Bensaid, piano
この曲のビオラの演奏は水準以下が多いが,これは逆である。
ビオラが突出して良い。

Pensiero
Timothy Ridout (alto)
Frank Dupree (piano)
ビオラのことを知り尽くしている作曲者らしい暗い陰影に富んだ曲ですね。いいな。

1996年録音の The songs of Frank Bridge なる2枚組のアルバムを手に入れたのですが,viola が入る曲とそうでない song の出来がはなはだ違う。彼は,酷い viola オタクだったんですね(笑)

When Most I Wink
Sky Ingram & John Paul Ekins
そうは言いましたが聞くに値する曲もあります。 但し,ほとんど youtube up されていません。

Rosemary
by Ashley Wass

Valse capricieuse
by Franziska Lee

Valse Russe
Performed by BEL trio:
Violin Lauren Hinds
Piano Beth Temperley
Cello Egle Vasiliauskaite
録音がおかしいが,曲は悪くない(笑)。

Meditation
Cello: Egle Vasiliauskaite
Piano: Beth Temperley
これも悪くない。

Spring Song
後期ロマン派という名付けより,素朴な人柄を思わせる素人音楽家というべき人であるようだ。
但し,教え子のベンジャミン・ブリテンによれば、ブリッジは強い平和主義であり、第一次世界大戦でひどく精神的に動揺したという。 戦争中とその直後に、ブリッジは精神的な慰めのために牧歌的で哀歌的な作品を多数書いたそうだ。但し,3songs はその前の作品。 その無調の後期作品よりはよっぽど好きだな。

Four Short Pieces
原曲は、vn & piano だが、フルートにしてもよい。
上記、spring song は、この第三楽章ですね。
人柄を表す素朴な曲だ。好き嫌いは分かれるだろう。でも、私は好きだ。

“Phantasy” Piano Trio
Betul Soykan, violin
Katherine Decker, violoncello
Allan Armstrong, piano

なんでこういう曲があまり聞かれないのかな。

Pensees fugitives I
Ashley Wass(piano)
彼の↑これらのピアノ曲も悪くない。

□ Roger Quilter
Frank Bridge と同世代の更に時代錯誤的な作曲家を発見せり!。
    Music when soft voices die
“soft voices die”と同じ詩で歌曲を書いていますね。
この作曲家も悪くない。英吉利人の音楽家はこういうところがあるから好きだな(笑)。

    Dream Valley
Mariana Rewerski, canto
Valeria briatico, piano
同じ作曲家でもう一曲。この二人かなり旨い。もう少し曲にひねりが効いていれば(笑)。ベルエポックに毒されてますね(笑)
既出の Arleen の Love songs アルバムに何曲か収録されてますね。聞き飛ばしていた(笑)。

Purcell も(続く)かも(笑)だが,英国古楽とは言えなくなったので,表題も代えた(笑)