Poulenc のこと

17世紀から20世紀に戻って来ました(笑)。
C’est ainsi que tu es 
Elly Ameling
アメリンクの歌うこの曲が最高に良い。但し,何故か youtube ではたくさんとは言いがたい人数しか聞いていない。不思議です。尤も,「貴方っていつもこんな風」という女から男へ歌いかけるイメージが,プーランクだと男から男への可能性があるからという恐ろしいイメージのせいなのか(苦笑)。なお,この記載は性同一性障害者の方々を貶めるものではありません(笑)。
若い頃のプーランクは完全な「のんけ」だったそうですが,死ぬほど惚れていた娘が若死にしてから彼はおかしくなったようです。お気の毒すぎる。
宗教曲が多いのもそのせいかと。
そのせいかどうか分かりませんが,彼の曲は,一方でめちゃくちゃ美しいメロディを持っているものか,他方では躁病病み,はたまたフレンチカンカンの伴奏かなというような趣味悪い!(彼自身も「素敵で悪趣味の音楽」と形容していますし。)といいたくなるような曲のアラベスクです。また,正統な作曲技法を学び損なったせいか,曲の途中で違和感のある転調をしたりもあります。
でも,その性的指向はともかく(苦笑)大好きですね。

Karina Gauvin の歌も良い。

Melancolie, FP 105
Pascal Roge
1899年生まれの彼が,臆面もなく,こういう piano 曲が書けるなんぞは。

Novelette n. 3 in E minor 
これもそうか。

Improvisation n. 13 in A minor 
これもそうだ。

Improvisation 15 Hommage a Edith Piaf;
こいつは有名すぎるが,弾き手が替わる(Gila Goldstein)と妖艶なものに(笑) Gila の鐘を鳴らすように響かせる低音のタッチとペダル使いがなんともいえなく良いでしょう?
それに,piano については家業で人足として多数の運搬をしましたが(^^),楽器そのものは詳しくありません。でも,音を聞く限りでは,この STEINWAY & SONS の出来は相当に良いと思われますね。

もちろん笛吹きにはこの曲がありますし。
Sonata for Flute and Piano 
Michel Debost (flute), Jacques Fevrier (piano)
私もだいぶ頑張ったのですが最終楽章が手に負えない(笑)。と,他の楽章が完璧にできたわけでもないのに(笑)。2楽章が指を回すという観点からは易しいのですが,美しく弾くと言う点では難曲の極みです。

葦笛にはこれがありますね。紛れもなくプーランクは木管楽器の恩人です。
Clarinet Sonata
Narek Arutyunian 15才!
Alyona Kolesnikova, piano.
第Ⅱ楽章ロマンザの美しいことと言ったら比類もない。
この曲とPaul Meyerの演奏するclarinet sonata saint saens のおかげで,もう少しでクラリネットを買いかけた(笑)。

Les Chemins de l’amour
Angela Gheorghiu
オペラ歌手はあんまり好きじゃないが,このルーマニア出身の美人の歌もいいし(笑)。誰でも知っているこの曲は説明不要ですね。
あらゆる楽器にアレンジされているんじゃないかな。

Hotel
Sarah Champion
余り有名ではありませんが,プーランクらしいきれいな曲です。
サラの歌が凄く良い。
サラの↓の曲も聴けばお分かりの通り才能ある若手です。
 In der Fremde (Liederkreis Op.39, Schumann)
「そして私を知る人は ここにももはや誰もいない。」やはり,シューマンもいいな(笑)。

Montparnasse
Ian Bostridge–tenor
Julius Drake–piano
悪くない。

Fleurs  Fiancailles pour rire
Arleen Auger
Dalton Baldwin
アリーンは日本ではあまり知られていませんが,ボールドウィンが piano を弾いていることから分かるように才能あるリリカルな曲を好んで歌うボーカルでした。私の好きな歌い手ですね。
彼女の歌う ↓  R.Strausの 曲も大好きです。ピアノ弾きもたぐいまれないい才能です。隅から隅まで細やかな神経が届いている演奏です。
    Morgen Richard Strauss
   また,Love songs/Arleen Auger というCDを出版していますが,この音楽オタクの私(笑)ですらよく知らない曲(2曲しか知らなかった)ばかり。歌オタクにはお勧めです。彼女自身,歌のオタクなんでしょう。

Deux poèmes de Louis Aragon FP. 122 
Karina Gauvin soprano
Marc-André Hamelin piano
私はそれほど好きではありませんが,これを挙げておかないと文句を言われるでしょうから(笑)。

Bleuet 
Yann Beuron
この歌手のお陰で手持ちのCD中のFelicity Lott の歌うこの曲を再発見しました。歳を加えて感性が磨かれたか(笑)

Dialogues Des Carmelites
オペラの類いは好きでないのでブログに載せていませんが,これは例外にしておきましょうか。プーランクは宗教曲を結構書いていますがこれもそのひとつです。フランス革命によってカトリック修道院の尼僧らが断頭台で全員処刑されたというグロテスクな史話から着想を得ています。
演技,演出に気を取られて音楽に気が向かないという希有な曲です(苦笑)。

STABAT MATER 
BBC Philarmonic Orchestra
Choir of Clare College, Cambridge, Choir of Gonville , Caius College, Cambridge
Conductor: Christopher Robinson

スターバト・マーテルは,カトリックの聖歌であり,聖母マリアの悲しみをしのび、苦しみをともにするという歌詞の性格上,数多の西洋の音楽家が名曲(本当にそう)を作っていますが,プーランクのこれも名曲です。
というか,宗教曲のくせにこの変にロマンチックな響きはなんだろ(笑)。

とりあえず,こんなところで(笑)。