クレマチス

紫花のこれを何株もフェンス際に植えていた頃は,道行く人々に歓声を上げさせたものである。
但し,掘り盗っていく輩がいたので「クレマチスは移植できません」と掲示しなければならなかったのは残念であった。
八重花より一重に限る。

但し,数年もしたら消えてしまった。
鉄線は,元々ヒマラヤ原産といわれているから暑さに弱い。特に根際に直射日光が当たるような環境はいけないとも言われている。
よって,暑い関東では寿命が短い。それは知っていたので,文字通り大分深く土壌を耕し,腐葉土や堆肥を入れて植え付けたので数年後にはあっという間にフェンスいっぱいに広がったのである。

また,弱ったこの根(いわゆる牛蒡根と言われる太く長い根である。そのため移植に非常に弱い。)を見るとこぶがあちこちに出来ていた。根こぶ線虫は各種の植物の根に寄生する虫であるがその被害である。菊科のマリーゴールド(その根から出るエキスが根こぶ線虫に著効ありと言われる。)を鉄線の根の近くに植えとくと予防になるらしいが知らなかった。
植木屋でクレマチスが普通に売られているが,買う前に鉢の底をみて底穴から出ている根が健康かどうか見るとよい。結構この線虫にやられている。