ガトー・オ・ショコラ

ここで作り方を披露するワケではない。
今までの人生で二種のケーキを作ったことがわずかにあるだけだし。

なにせ,甘い物嫌いですから。

それでも料理に嵌まった実務修習中にフルーツケーキを何度か作った。あるとき修習教官にプレゼントしたらば変な顔をされた。「大丈夫です。教官そちらの趣味はありませんからノンケです。」と弁明はしなかったので,その誤解はズーと続いていたのではないかと大なる不安がある(笑)。

もう一種は表題のケーキである。
フレンチレストラン巡りをしていた頃は,コースであれば,当然のごとく最後はドルチェ(イタリア語)である。
フレンチの神髄の一つはこれだなと思った。
特に,チョコレートケーキは,真似が出来ないと思ったものである。

それでも敢えて作ろうとは思わなかったが,20年近く前のことであるが,突然,ガトー・オ・ショコラを作って食いたいと切実に思ったのである。
特に,理由もきっかけもなかった。肉体か精神に変調を来していたのかも知れない。

言うまでもなくケーキ造りは,レシピどおりに作ることが大切である。これは知っていた。
作ったショコラは何種類かあったが,その中でもまず基本とばかりに「クラシックショコラ・フランボワーズ」(フランボワーズ入りのショコラだと説明しても知らないヒトは知らないよね:笑)を作った。

千葉のそごうで材料を仕入れた。但し,クーベルチュールはアマゾンで仕入れたかな。

作って二日目に上手くなった。快心の出来であった。
作ったばかりのガトー・オ・ショコラはあまり美味しくないものである。時間をおくと非常に美味しくなる。