□ フラメンコ音楽 など

guiter を始めた中学生の頃,当然(?)のことながらフラメンコギターにも興味を引かれた。
但し,フラメンコギターの演奏法においては,弦を指でかき鳴らすという奏法があったり,右手の爪で楽器の表面板を叩くという奏法もあり,そのため楽器の共鳴板に透明なプラスッチク板を張るということもされる。

さすがにこれをするほどフラメンコに入れ込んでいたわけではなく,楽器の鳴りや楽器そのものに与えるダメージが心配になるのでそのうち弾くようなことはなくなった。
それにフラメンコ音楽は,スペインの土着音楽であり,泥臭さいと思ってもいたから,高校生になる頃にはまったく弾かなくなってしまったのである。

但し,フラメンコにはそれなりの興味は続いていたので,社会人になってからも,新宿伊勢丹の別館の「エル・フラメンコ」には,年に1回くらいは通ったものである。

そんな下地はあったもののフラメンコ音楽そのものの追求はしなかった。

そのような人間が,この映画を見て,少しは目を見開かれたものである。

Latcho Drom

監督は,ロマの血を引く者であり,演奏者は,聴けば直ちに分かるがそれぞれの国の一流を集めたようだからすばらしいものに仕上がっている。
ジプシーと呼ばれたロマ民族が,流浪(一説によると,歴史的経緯をたどると、ロマは西暦1000年頃に、インドのラージャスターン地方から放浪の旅に出て、北部アフリカ、ヨーロッパなどへとたどり着いたとされる。だからそれほど古い起源をもつものでは無い。)の果て,北インドから,東欧を経てスペインなどに至るうちにヨーロッパ音楽に影響を与えた経緯が見て取れる。だから音楽好きには必見であろうと思える。

そして,東洋の国の音楽オタクが,結構,トルコ音楽,スペイン音楽,ジプシー音楽,中近東の音楽なども少し集めることの原因ともなっている(笑)。

トルコのフラメンコ
Flamenco Oriental
Artist: Öykü & Berk
トルコの音楽は,その地勢的なところから,西洋音楽にかなり近いところがあり,フラメンコと言っても私にはすごくスペインのそれより聞きやすい。
この双子の演奏を聴いてみて,どうですか,そう思いませんか。
二人は,父親が子供の頃からパコ・デ・ルシアを弾いて聞かせていたから,こんな曲を作ったらしい。なるほど彼の影響を受けた割にはまともな曲だ(笑)。

Hinech Yafa
もう一曲。
この演奏者が叩いているのも Darbuka↓ である。

Darbuka
ダラブッカ こういう太鼓があることをご存じですか。
起源は古く,古代メソポタミアでは紀元前1100年ごろから存在していたことが分かっている。
奏法は,エジプトスタイルと(ベリーダンスの伴奏として発展してきたため、踊りやすいように、簡潔で力強いフレーズが多いのが特徴)とターキッシュスタイル(ムスルル・アフメットが1987年に創始したスタイル,まだ新しい)の二つに分かれるようである。と wiki にあった(笑)
今でこそ,日本でもそれなりの数の演奏家が増えたようであるが,私は,野宮貴子氏の演奏が初めてであった。パソコン通信の前の頃であると言えばいつ頃かおわかりであろうか。
彼女は,今は札幌に帰って後進の指導に当たっているようであるが(?),中近東での修行も長かったと記憶している。
彼女が,六本木のノチェーロという名前のラテンナンバーの生演奏の店で行っていた生演奏には結構通ったものである。美人だからではない(笑),優れた演奏だったからだ。
Monkey Mind
↑演奏者の名前が馴染みがなく拾えない。

Darbuka Samai
Raquy Danziger – Darbuka
Michael Joseph Burdi – Oud

ToN _ DeNeMeSi
Tunai Darbuka
演奏者の名前が分からん。曲名もこれで良いのか(笑)
但し,名人であることは極東のオタクでも分かる。全曲が up されていないのが残念だ。

続く
但し,浅い知識しかない。