□ 妙義山 ハイクどころでなかった。
松井田・妙義IC で降りて,初詣に妙義神社にお参りをした。
ついでに,下からみた妙義山にそそられたので,ハイキングコースと記載されていたあるサイトの記憶を単純に信じて神社の左方の出口(後に昭文社の地図を参照すると「神社南門」とある)から登山道に入り,第1見晴-辻-大の字-神社という順路の2時間のコースを巡った。

「ハイキングコース」を信じていたから,地図も水筒も持参していなく,靴は普通のランニングシューズである。杖だけはステッキ代わりの変哲もない木の棒を持参していた。

山は概して,背中側は,人家や学校の校庭らしきものが見え,電車,自動車などの騒音が聞こえ,つまらぬところへ来たなと思った。

ところがどっこい。神社の鳥居から本社までは,まあ,急な石の階段だなと思うくらいの余裕があったが,第1見晴らしを超えて本格的な登りになったころから,これは拙いと思い始めた。まず,地面が落ち葉や細かな砂利や砂で非常に滑りやすい。

先を進み始めると時々ロープや鎖がかけられている結構な壁があった。
帰ってから昭文社の地図を参照したところ,第1見晴から先は破線のコース(登山コース(難路))とあり,それに相応しいものだった(苦笑)。

しょっぱなと辻の最後が結構な壁となっており,10m~20mくらいの鎖場となっていて,かなりの壁になっているところがいくつかあった。

10年ぶりくらいの本格的な登山になってしまったが,まあ,滑落もせずに降りてこられたのが幸運といったところ。

「辻」から上は,見るからに岩登りの世界だったので試みることもなかった。後で調べてみたら北アルプスの岩場よりグレードは上のところがあるとの記事も読んだ。

下山途中で,カラビナを何本もぶるさげて,登山用ロープを肩から下げた岩屋さんに会った時,「これから岩ですか。」と聞くと「いや,縦走ではなく,ちょっと一峰登ってくるだけです。」と言っていた。既に,14時頃だったので縦走はさすがに危険だろうなと思ったものだ。カラビナじゃらじゃらいわせるそういう山であることを実感した。

翌日は,酷い筋肉痛を覚えたが,爽快であった。