□ 白峰三山

登ったことは確かなのだがあまり記憶が定かではない。大体いつ頃登ったかも曖昧ですね(23才の頃だろうか)。
老化現象じゃありませんよ(笑)

天気がよくなく遠景の記憶がほとんどなかったからでしょうか。しかも北岳以南の縦走がグループの後先になっていたのも影響しているでしょう。登山は人気のない山での単独行に限りますね。

覚えているのは,
ハ本歯のコルまでの階段状(それも天狗様が登るような)の登りが大変なアルバイトで,コルの頭にたどり着いたのが午後遅くで,疲労が酷かったにもかかわらず小屋までがまだけっこう遠かったので焦ったこと(苦笑)。
晴れていればこういう風景が見れたはず。←最後の木製の階段の所は我が登攀の後のものですね。こんな楽なものではなかった。将に天狗様の階段だった。

山小屋(肩の小屋でしょうね)で寝ているときに小石が酷い強風でガラス窓(中に鉄線が入って補強されていた)にビシバシとぶつかっていたこと。

荒天下での岩陰に咲く鳳凰沙参に魅せられたこと(これが最高な記憶かな)。

強風で稜線から吹き飛ばされそうになったこと(山での荒天は白馬で分かっていたはずなのに懲りなく本当にやばかった)。多分,風は秒速25mを超えていたでしょう。これくらいの風になると耐風姿勢をとっていても体が浮きます。本当です(笑)。

農鳥岳から奈良田温泉までが相当に遠くて奈良田温泉に浸かってほっとしたこと(下山した頃にようやく雨が上がっていた)くらいか。

コースは,広河原→ハ本歯のコル→北岳(肩の小屋泊)→間ノ岳→農鳥岳→奈良田温泉だったと思う。
北の肩の小屋以南泊まったかどうかの記憶もない。情けない(笑)。
これで南アルプスは遠大だということが分かった。