椿の毛虫   新章です

茶毒蛾 最強の毛虫

知らないヒトが結構いるが,茶や茶の仲間である椿,サザンカや夏ツバキ類にとりつく恐怖の毛虫である。年に春秋の2回発生する。

毛虫自体は弱く,軽い殺虫剤(対ハエなどの噴霧式のあれ)ですぐ死ぬ。が,こいつの毛に仕込まれた毒は,大変な代物である。父親は椿の下をうっかり通り過ぎたばかりに寝込むことになった。
ほとんど目に見えない毛が落ちてきたらしい。
毛虫が死んでも毛は残るので,死んだ毛虫の捨て方にも注意が必要である。
卵のうちにオルトランでも噴霧すればよいのだが,よそ様に貸している庭だから,口を極めて注意を促すのだがやられるようだ。

最近こやつに食われたことがあった。上記の椿の下を何度か行き来していたら,チクと右腕に強烈な痛みに襲われた。そのときはなんとも覚えなかったがしばらくしても痛みが続き,赤く腫れ上がってきた。幅1.5cm,長さ5cmくらい。この辺でこやつにやられたかと分かった。これは薬を塗っても1週間くらい続いた。酷いやつである。

茶毒蛾
とは,毛虫と呼ばれる外見で、黒く見える模様の部分に、風で飛ばせるほど小さな「毒針毛(どくしんもう)」と呼ばれる目に見えない小さな毒毛を持っています。この毛虫に直接触れたり、飛んできた毒毛が皮膚に刺さることで、皮膚炎などの被害が引き起こされるのです。幼虫はツバキ科の葉に密集し、集団で葉を食べます。危険生物であり、園芸植物の害虫でもある存在です。
と園芸用のサイトには書いてある。

茶毒蛾の毛専用の固着剤なるモノも売られているくらいだ。

予防方法は,木の根元を乾かさないことと言われているがあまり効き目がない。
2~3月頃に卵を見つけたら(大人の背丈前後以下の低い位置にある葉裏に産み付けられていることが多い),枝ごと切取るか,オルトランを木全体に噴霧して卵のうちに殺すべきとされている。

毛虫の被害にあったらば,ガムテープを使って被害に遭った皮膚から毛(見えないくらいのもの)を取り去れ。その後は虫刺されの薬を塗ればよいと植木屋らは言うが,小さい子は病院へ行くべきだと思う。

園芸を趣味としている者には天敵の一つである。
と同時に椿類が好きなヒトにはその毛虫にはご注意が肝要である。