Ubuntu 1-1

☆ Ubuntu で準備書面を作ろう編

20年以上前にRED HAT を少しいじってみたが,今回,Ubutu24.04.2LTSをインストールしてみた。
動機は言うまでもなく windows11 に対応できないPCが5台以上ある(阿呆や)ので,一台以上を file saver にしてみようかと思ったことだ。

参考書は,「日経 Linux 最新版 Ubuntu 特集号 2024夏号」(以下「日経本」という。)である。

installできたが,結構役立つ参考書である。それでも完璧ではない。
今,Linux のブラウザーである Firefoxで youtubeサイトを開いて Paula Morelenbaum の Primavera を鳴らしている。これで少なくともネットサーフィン用のPCができた(笑)。

取り敢えず現時点で役に立つ経験を以下の通り列挙した。
□ USB メモリ(容量16Gバイト以上)に Ubuntu install 用の iso ファイルを download して専用ソフトで焼いて起動用 USB を作らねばならない。

iso ファイルをインターネット回線で落とすには 有線LANを 使えればそれに越したことはない。

Ubuntu の iso file を無線LANで download するととんでもない時間が掛かる。また,インストールの途中で「役立つアプリも同時にダウンロードするか」という質問に”諾”とこたえると同じくとんでもない時間が掛かる。ハングアップしているのかと疑問が生じたら「今何をしているか」のボタン(インストールウインドウの右下の小さな □ だ)を押下すれば良い。そうすると必要ファイルを延々と download しているのが分かるはずである。

起動用 USB の意味が分からない読者はこの辺で Linux は諦めた方が身のためである(笑)。

□ Ubuntu OSだけか。エレベータメニューがない。メニューの選択カーソルを動かすには,マウスのスクロールホイールを使うことになる。

□ 「設定メニュ-」の出し方
Ubuntuの「設定」メニューは,右上の「電源ボタン」(アナログ時計の12時の表示のごときボタン) → ◎ ボタンで開く。なんて分かりやすいんだい(苦笑)。または左下の 「Show Apps」 ボタン→ 「設定」でも同じく可能。

windows のメニュー構成も練れていないと思ったものだが,Ubuntu も酷いもんだ。古今東西の IT技術屋の言語能力?の未熟さ(法律家も同じか)はどうしようもない。ユーザーインターフェースは心理学者なども参加させて作るべきだろう。

Ubuntu のインストールは RED HAT のインストールより遙かに楽になった。これで Linux のアプリが練れたものや windows から移植するものが増えれば,windowsの一人勝ちと言った宜しくない環境が変わるかもしれない。但し,少し深掘りが必用になると DOS の頃と同じく CUI どころかプログラマの世界になってしまう。コンピュータに興味が無ければ仕事で Ubuntu を使うのは止めた方がよい。きっぱり(笑)

□ 「日本語入力システムの起動」 日経本の29頁以下は読むなかれ(笑)
日本語キーボードを使っている場合はここは読み飛ばしてください。

英語キーボードを使っている場合は下記のサイトを参照のこと
英語キーボードには,英語配列(ASCII)や「米語」配列(US)があり,私の愛用の PFU の英語配列キーボード(HHKB)はUSキーボードであることに注意。

“Ubuntu22.04+Mozcで英語キーボードを利用している時に日本語入力と英語入力を切り替える”方法
https://qiita.com/kojix2/items/215c1477f38c6d2d7afa

要するに,このサイトは,Mozc(日本語入力システム)起動のデフォルトを,Ctrl + Space キーに割り当てる方法を解説している。

上記サイトの記載を要約すると,
「Mozcの設定」(デスクトップの左下部の”Show Apps”をクリックするとMozcの設定ボタンがある)→「Mozcプロパティ」,一般,タブ「キィ設定の選択」,「編集」→
「Mozcキイ設定」からエレベータメニューの末尾に移動して,「編集」ボタンを押下して「エントリー追加」を押下し,次の設定をすればよい。ここまで来ている読者はこの辺の細かい説明なしで行けると思う。
(モード)    (入力キー)    (コマンド)
直接入力    Ctrl Space     IMEを有効化
入力文字なし  Ctrl Space     IMEを無効化
これで ctrl + spaceキーでIMEの起動と終了ができることになる。
残念ながら ATOK for Linux は現在では販売していない。

HHKB(キーボード)の登録は,散々苦労したが,日本語(Mozc)をいじっているうちに出来てしまったようだ(笑)。再現不能(笑)。但し,カスタマイズは必要だ。

□ ATOKの辞書は,1)ATOK から登録単語をテキストファイルへ吐き出して,それをMS-IMEに一括再登録して更にテキストファイルに吐き出し,2)それを Ubuntu の日本語(Mozc)に登録することが出来た。
以下のサイトを参照すれば簡単である。

なお,日本語キーボードをインストールした際,1)日本語(mozc)と,2)日本語,の二つのキーボードを設定すると日本語(mozc)の設定が有効にならないことを発見した。日本語(mozc)を最上位(最優先)にしてもだ。バグじゃないか。これでは日本語の入力ができなくなる。いろいろ問題がでてくるな。”日本語(mozc)”を残して,”日本語”をキーボードから抹消すればよいことが分かった。

“年金生活を送るMacユーザーの戯れ言
MS-IMEの登録単語をUbuntu(Mozc)で活用する(インポートの方法)”
なお,USBドライブの表示が windows PC とまったく違うのでまごつく。ubuntuの「ファイル」では,「□ボリュームバイト数」のごとく表示されている。Ubuntu 1-2 参照。

このように登録単語の移植は簡単だ。 Ubuntu(Mozc) が一部の単語を取り込めないと文句を言ってくるものもあるがまあ問題ない。
辞書が慣れているものだとワープロ入力が楽だ。
ms office for Linux は,法人用のものしか売っていない(これも間違い?)ようだ。新たにワープロソフトに慣れるのが鬱陶しい。

△ それと windows 外字を ubuntuに移植する参考サイトがあったが,めんどうそうなので読んでもいない。

PC を平成元年頃手にするようになってからは,ワープロは,管理工学の新松,ジャストシステムのDOS版一太郎,PC版「オワシス」なんてのも暫く使った。windowsになってからは,一太郎と word を8:2くらいの割合で使っている。一太郎のマクロを260以上作っていた(ゲッ)ので一太郎ではなく「ふじ太郎」になって古式な一太郎を手放せなくなっているのだ。でも,同じようなマクロを word(vba)でも作る気はしない。

□ プリンタドライバー
 ○ DCP-J526N
私が自宅で使っている最新のプリンタはブラザーの DCP-J526N であるが,これは電源を ON して USBでつないだら,再起動させた Ubuntu が自動でドライバを入れてくれたので,簡単に印刷できた。驚いたことに LAN で繋いでいた古いブラザーのプリンタ(MFC-J6570CDW)も自動で認識していた。

 × LBP6200
でも,20年前に購入したキャノンの LBP6200(ペーパーハンドリングが劣化してきたので仕事用からは引退させた)は自動では認識しないし,どうやってもドライバのインストールが出来なかった。

キャノンのサイトには,
CARPS2 LBP Printer Driver for Linux Ver.5.00
というドライバがアップされ
Ubuntu 19.04 Desktop (64bit)
まで対応するという説明があったが現実にインストールできたドライバにはLBP6200に対応するものはなかった。古の経験則(笑)を使って製品番号の近いプリンタドライバを試してみたが駄目だった。

また,Ubuntu の「設定」→「プリンター」→「プリンターの追加」の一覧中に LBP6200のドライバーがあるように見えたが,設定しても LBP6200 の名前が登録されるが,これはいつまでも印刷は「ジョブ中」と表示されるのみで効果がなかった。

Ubuntu 日本語フォーラムに Ubuntu 10.04 のオーナーが散々苦労して一応のインストールまでいった様子があったが面倒なのでなぞっていない。

 × LBP7200C
なお,自宅にあるもう少し新しい LBP7200C(カラープリンタ)が自動認識するかと試したが駄目だった。

□ Ubuntuで準備書面の作成
Ubuntuの拡大インストールを選択すると,オフィスソフトの libreoffice がインストールされるから,同writerを使ってみた。libreofficeは,ms-office互換を歌っているが完璧ではないようだ。よくあること。
まあ,準備書面作成くらいはなんとかなりそうだ。

こんな風に Ubuntu PCで普通の仕事ができてしまうと Ubuntu PCに乗り換える者も相当でてくるのではないかと思われる。

法曹ではない方の経験談だが libreoffice を使っての準備書面作成が以下のサイトにあった。

“UbuntuとLibreOfficeで裁判文書を作ろう 書式設定編” (1~3)まであった。

これで Ubuntu で準備書面の作成くらいはできそうだ。
というよりこれでネットサーフィン兼ワープロ専用機(笑)のできあがり。

平成2年頃,PCのハードとソフトを揃えるだけで100万円くらいかかったものだ。隔世の感とはこのこと。

その頃は,ワープロ専用機があまねく使われていたが,金融機関等の債権回収の仕事をしていた私は弁済の充当計算に面倒くささを感じていたためシャープのポケコンに乗っていた Basic を使って弁済金の充当計算をさせていた下地があって,MS-DOSのPCを使い始めたのであった。
それにコンピュータを使うと頭が良くなるような気もして使い始めたのである。これまた隔世の感がある話だ。
それで頭は良くなったのかって?(ワハハ)

□ Ubuntu のパッケージソフトのインストール方法(コマンド)が少し違うことを理解した。
参考書:「新しいLinuxの教科書」406頁。コマンドは以下のごとし。
きもは”apt”である。アプリのインストールに一冊本を買う必要があるとは。

sudo apt install <パッケージ名>

但し,debファイルを展開済みの時はパッケージ名の前に ./ディレクトリ名/ などを付加するなどの注意が必要。これで google.chrome をデスクトップに登録することが出来た。なお,chrome は,コマンドを使わなくてもパーケッジをインストールできる方法がある。

少し続いた(笑)