箏曲
ここらで我が国の曲を
但し,いずれも宮城道雄以降の作曲である。
□ 箏曲 ソロ
Rhapsody for twenty-string koto
三木稔 作曲
これは20弦琴を使った西洋音楽である。故に聞きやすい。
撥弦楽器を弾くものとしてはこの曲は外せない。
guiter に編曲できるかと思い譜を手に入れた。駄目だった(笑)
それどころか箏にも心動いたが諦めた(笑)
樹本佳音里
こちらの演奏も優れている。
□ 三木稔
秋の曲・秋のファンタジー
三木稔 作曲
母方の祖父母(タンゴの踊り子の父母である)が暇さえあれば尺八と琴の二重奏をしていたとは既に別稿で書いた。
これにも心動いてと言うより血が騒いで(笑),尺八_プラ管_だがを手に入れたが全然吹いていない(笑)。
尺八の表現力は西洋の笛より上であることは間違いないがレパートリーが狭い。
それに首を横に振ってするビブラート(そうなんです)があまりに音幅が揺れすぎて日本的に過ぎる。
この祖父母が,もう少し長生きしてくれれば笛か箏を習っていたにちがいない。そうして尺八か琴の売れない演奏家になって美しい生活をしていたに違いない。うーむ,ここでもツキに見放されているゾ(笑)
かつては音楽之友社からピアノと横笛(フルート)の版が出版されていたがそれも絶版扱いとなっていた。
原曲もどこにも見つからなかった。
今回は作曲者の親族か関係者が主宰されているのだろうか「三木音楽舎」なるところから手に入れた。
ずいぶん前から探してたのだがようやく手に入れることになったのだ。
我が国でもそんなに需要があると思えないが,こんな名曲の扱いがこれでは世界的損失だ。
と大きなことをいいながら尺八に手を出すに至るかだ(笑)
譜が届いた。
見やすいが手書きの譜だ。但し,音符が小さいので拡大コピーでもしないと演奏にはちと苦しい。
フルートでも問題なく吹けるな。
尺八はこちらの方が上手いだろうか。
三橋貴風(尺八)
20絃:吉村七重
萌芽
三木稔 作曲
演奏: 吳宜璟
A Winter Night
Music Performed by Rodrigo Rodriguez
Composed by Kohachiro Miyata 1995 on January 23
驚いた。曲も優れているが,こんな凄い演奏者が外国人だなんて。
□ 宮城道雄
瀬音
言わずと知れた宮城道雄の名曲である。
□ 沢井忠夫
あこがれ(改訂)
沢井は,宮城の弟子であったそうな。
この演奏者の名前が T.MIWA としか出てこない。これだけの名手であるから名のある人物なんだろう。
邦楽の低迷は優れた才能を掬い上げられない家元制度と明治政府以降の西洋音楽優先のこれまた耳を持たぬ音楽を知らぬスノブ趣味らの音楽教育への容喙であろう。
鳥のように
by 市川慎
なかなか聞かせる演奏だ。
□ 小宮瑞代
芽生
小宮瑞代 作曲
悪くない。
□ 津軽三味線
津軽じょんがら節
by 高橋祐
この演奏を聴いて,こんなエイトビートの名曲が我が国にあったんだと呟いた(笑)。
40代の頃,客のお供で浅草の料亭に行き,芸者衆の演奏と踊りを見たことがあるが,三味線弾きの30代くらいの娘が初心者的なところと名人級が混ざった不思議な演奏をしていたので,話し込んでみたところピアノの先生からトラバーユしたことが分かり納得した(笑)。少し三味線を触らせてもらい筋がいいというお世辞をもらったが,さすがに三味線は買おうとは思わなかった(笑)。なお,日本髪で白粉の踊り子嬢は,東北から人買い(笑)されて東京に出てきてそこの料亭の寮暮らしをしているとのこと。これがある意味世俗の和楽の実態か。
津軽じょんがら節
by はなわ ちえ
彼女の才能をおおいに買っているが,少し遊びすぎだろ。もう少し精進せんと。胸下付近のボジションの音程の甘さをなんとかしないと今後後悔するぞい(笑)
□ 中田喜直
桜,よこちょう
by 森麻季
別稿で書いたが,クロスオーバーに嵌まっていていた時に文部省唱歌類にも嵌まったことがある。
この人にも名曲がたくさんある。フォーレとまでは言いがたいが。
一番高い音はG♭ですね。若い頃なら歌えたが(笑)
さくら横町 別宮貞雄
by 金子美香
別宮先生には,大学の頃,現代音楽を教わった。うちの大学で唯一聞きがいのあった講義だった。
ソプラノのプロにはこちらの方が歌いがいがあるんだろうな。一般受けはしないだろうが。
この歌手旨い。たぶん結構有名なんだろ。でも,うまい歌手というのは天性の美質の声に頼ってそれで止まってしまうという癖がある。この歌手のアルバムを手に入れたがなんだか皆同じに聞こえる。Sabine Devieilhe などと同じタイプか。
霧と話した
by 黒澤明子
この曲はもっと昔から知ってはいた。鮫島有美子先生(笑)の演奏です。20台じゃないか。譜だって持ってるし。
カラオケは残念ながら youtube には碌なものがない。まあ,最高音が A ♭だから歌えるもんじゃないが。
六つの子供の歌
by 池田弘子
ちいさい秋みつけた
by 小川明子
カラオケの名曲ですね。
ゆく春
by 志摩大喜
このテノール上手いな。
夏の思い出
もう日本の古典合唱曲と言っても良いですね。
むこうむこう
桑田葉子(ソプラノ)
甲山紀子(ピアノ)
おやすみ
中川京子(Pf.)
小池由美(Sop.)
たんぽぽ
吉野優美
ピアノ・高山真由香
すずしきうなじ
テノール 井原義則
ピアノ 舘 美里
この曲なんかオレは日本のフォーレだと作曲者が威張っている片鱗がありますね(笑)
演奏家は少々声量がないのが残念だがアニメ声オタクには合う(笑)
おやすみなさい
テノール 井原義則
ピアノ 舘 美里
以上はカラオケ用です。最後の曲や「すずしきうなじ」などのように相当練習しないと歌えない曲が入ってますが(笑)
最近手に入れた日本歌曲名歌集(音楽之友社)から拾ったものです。
サルビア
吉田友子
ピアノ:鈴木賢太
少々熱がこもりすぎているが,まあ。
髪
鈴木道子
この辺はさすがだな。演奏者の名前が up にないものが多いな。
未知の扉
こういう曲ばかりなら日本のフォーレを自称しても許そう(笑)
高橋薫子
河原忠之(piano)
演奏家は少し声量が足りないのが残念だが,アニメ声オタクにはちょうど良い(笑)
作曲者が30歳にもならない頃の作品らしい。詩(宮本正清)は難解すぎるが悪くない。曲も詩も戦前の良き頃の仏蘭西の香りがする。
《魚とオレンジ》より「魔法のリンゴ」
作曲:中田喜直
ソプラノ: 中田順子
ピアノ伴奏: 安藤友候
中々に良い。
桐の花
by 金子美香
よい出来だ。こういう曲だけを書いていれば日本のフォーレの称号がふさわしい。メロディメーカーの才がありすぎたんだ。
演奏者は巧者である。声量がないのは惜しいが,声量のなさを技巧で上手くカバーしている。
以下鮫島有美子先生の演奏に戻ります。
砂山
山田耕筰
平城山
平井康三郎
早春賦
中田章(喜直父)
雪の降るまちを
この曲も喜直の作曲です。
by 金子美香
演奏者はかなりの巧者だ。それ程,声量がないことが気にならない。というよりそれを感じさせない歌い方をしている。ちょいとアルバムには気に入らない曲も入っているのだが,これも深謀遠慮なのかもしれぬ。
リンゴの歌
万城目正
浜辺の歌
林 古渓
この道
山田耕筰
出船
杉山長谷夫
これも我が十八番である(笑)
オーベルビリエのノエル 枯葉
昔から知っていましたが,日本歌謡ではありません。フランシス・レイの作曲です。どうりで映画音楽の匂いがぷんぷん(笑)。
でも,鮫島有美子様(笑)の演奏をここで披露する以上,これを外すわけにはいきません。この辺ミーハーです(笑)。
以上,鮫島先生が歌う私の数少ないカラオケレパートリー(但し,名曲ほどカラオケにはない)の一部(笑)を披露しました。まだ,一杯ある(笑)。
実務家として社会に出た際,お客が連れて行く飲み屋には演歌のカラオケしかなく困ったものだった。だから10年くらいはカラオケは拒否していた。でもあるとき鮫島先生の歌を聴いてからこれなら歌えるとばかり歌い始めたものだ。
行かないで
玉置浩二
日本の歌謡曲で世界に通ずる曲を書ける者もいたもんだ。
これも我がカラオケのレパートリィです。キーを大分下げる必要がありますが(笑)
北京の子守唄
古賀政男 作
李香蘭 演奏
さらに李香蘭のSPもお袋様の持ち物であったが,著名な曲以外ではこれが好きであった。
さすがにCDを手に入れるところまでは逝っていない(笑)。→白状すると,この項を書いた後,彼女の全集を手に入れた(笑)。
ただ,このカラオケがあるお店(飲み屋)に出くわしたことがない。
水の精と女人
齊藤一郎
少し時代は古いが,クロスオーバーと言ってよいでしょう。
李香蘭は,ちゃんとクラシックの歌唱訓練を受けたことがこれでよく分かる。
さらば上海
曲のできはともかく(笑),李香蘭の小さい頃からの写真が出てくる得がたい up です。(笑)
もっと世俗の曲へ
りんごのうたの椎名林檎の歌もいいな。
真夏の夜の夢
松任谷由実
ユーミンもはやる前はずいぶんLPを買ったものさ。
これにてカラオケ大会は終わりです(笑)
くちなし
高野喜久雄 作曲
中川恵美里(vocals)
また,カラオケに最適な曲をみっけ(笑)
すべての音程を正しく音価いっぱいに演奏するという当たり前のことができずらい曲だから日本人の声楽家には難しい曲だがちゃんと歌ってるね。
いうべきはその先なんだがそれすらできていない素人歌手が多すぎるぜ(笑)。
同上
村松稔之
越知晴子(ピアノ)
このカウンターテナー上手いな。ピアノも目立たないがよいぞ。
悲歌
作曲:猪本隆(1934-2000)
歌:小林実佐子
ピアノ:篠宮久徳
初めて聴いた曲だがなかなかよいな。
花林
Composer: 畑中良輔
Artist: 金子美香
Artist: 朴令鈴
これも素朴だが捨てがたい。
作曲者はなかなかの人物だったようですね。
死んだ男の残したものは
谷川俊太郎の作詞
武満徹作曲
反戦歌などと言う頭でっかちの範疇を超えて美しい歌だ。
武満がこんな曲を書いていたとはね。
更に続く