□ カスレ
フランスの田舎の豆と肉の煮込み料理である。
何種類かの肉とインゲン豆の煮込みである。
100年戦争の頃,イギリス軍に囲まれた町が兵隊にあり合わせの豆と肉を煮込んで精をつけさせた料理のようだ。
何種類のもの肉を使ったり,ラードを使ったりするものだから,一見,すごくこってりそくまろのような感があるが,実は,割とあっさりした料理だ。味もどこか懐かしいと感ぜられる。
冒頭に書いたようにそもそも「豆の煮込み料理」なのである。
フレンチを食べ歩いている頃,その味を知って,冬になると時々作るようになった。
寒いなと感じる時に無性に作りたくなる代物である。
但し,豆を柔らかくするところから作るとさすがに時間を要する。だが旨い。缶詰の煮豆なんぞでごまかさないで欲しい。
□材料 3人前
白インゲンの水煮 300g 既に別稿で作り方は触れた。
生ソーセージ 4本
鴨もも肉のコンフィ 2本 市販のものでも 私もそうしている。
肉好きは羊肉(100g~200g/名)なども入れてもよい。但し,ベーコンはどうだろう。
トマト 大きいもの3個 缶詰でも可
ラード 適当に
タマネギ 1個
にんにく 2片
月桂樹の葉 適当に
白ワイン 50cc
□ 作り方 初めから圧力釜で作ると時短である。
1 白インゲンの水煮を作る。←ここ最大のこつです。ここは缶詰でごまかさない。豆のうまさを味わうものだから。
2 タマネギとにんいくをみじん切りにして,ラードで弱火で炒める。香りを出すのだ。生ソーセージも焼く。少し焦げ目ができる程度に焼く。途中で肉の色が変わったあたりで鴨のコンフィーも入れる。
3 鍋底に貯まった肉の脂を捨て,トマトを潰し白ワイン50ccを2へ入れる。塩と月桂樹の葉をいれる。
4 圧力鍋で30分煮て蒸気が下がったら,少し煮詰めるとできあがり。なお,十分に表面の油とアクを捨てる。
5 なお,最後にオーブンで表面を焼くといかにもフレンチ風になってかっこいい(笑)
何か物足りないと思ったら,ほんの少しバルサミコを入れる。