□ Sergei Bortkiewicz 1877 – 1952
セルゲイ・ボルトキエヴィチ も独立させました。
私好みの作曲家ですね。
Prelude, Op. 6 No. 1
by Jouni Somero
このフィンランド人の演奏家はよいな。
Bortkiewicz は,ロシアで生まれオーストリアで死んだ作曲者です。両親ともポーランドの貴族の出身です。シマノフスキとバックボーンはよく似ている。
といえば想像が付くように2度の世界大戦に翻弄された人生ですね。
wiki によれば,ボルトキエヴィチのピアノの流儀はリストやショパンを土台にし、チャイコフスキー、ラフマニノフ、初期のスクリャービン、ワーグナーそしてロシア民謡を盛り込んで発展させたものである。彼は20世紀の音楽の動向に影響を受けなかった。彼が自分を「現代人」だと見なしていなかった。
彼の意匠は細に入っており、想像力は色鮮やかで繊細、ピアノ書法は独特である。瑞々しい楽器法は感傷的な旋律を生み出す能力による支えと不可分である。しかしボルトキエヴィチは単なる真似事をしたのではない。彼は人生の中で得たあらゆる影響を下敷きにまさに独自の様式を編み出したのであり、その感傷的で郷愁に満ちた音色はすぐにボルトキエヴィチだと認め得るものである。
とある。
いいな。20世紀の音楽の動向に影響を受けないと確固たる信念を持つ繊細な職人のような作曲者というのは。
Valse triste, Op.6/2
Op.6 No.2 も儚げな美しさがある。
4 Pieces for Piano: No. 1. Ballade
この曲の中間部はかなりピアニスティックで演奏は難しそうだがいい曲だ。
Nocturne, (Diana) Op.24/1
ずいぶんと美しい。なにか重要ななにか,あこがれと表現すべきか,そういう何かをどこかに置き忘れてきたような美しさを持っている。
Prélude Op. 40 No. 4
by Markus Staab, Piano
なかなかな曲ですが,演奏のピアノは電子ピアノですね。
ピアノの上のランタン?暖炉?もイミテーションですね。ピアノもイミテーションだからというジョークかな。ずいぶん探したら楽天に同じ物があった(笑)。
ほとんど上質なポピュラー音楽のような。好きですね(笑)
Im 3/4 Takt (Op. 48) #2 “Un poco sostenuto”
Cyprien Katsaris(Piano)
「3/4 拍子で」という題名ですね。こういう題名の曲は西洋には珍しいか。
Ein Roman, Op.35 Vorwürfe
切迫感がよいな。
Lyrica Nova, Op. 59
良い曲だ。そんなに難しくなさそうだし。彼女または彼氏への贈物にどうぞ。
7 Preludes Op.40 No.1
by Slawomir Wilk
これもよい。Op.40 は名曲が多い。
7 Préludes, Op. 40
by Jouni Somero
一応,これが Op.40 の全曲版。
演奏者はいろいろ工夫しているのが分かるがそれがベストと言えるかというと当たり外れがあるとしか(笑)
特に,1プレリュードの第一段の右手の3と6拍目がスタッカート(意識的にそうしているよね)になっているのが頷けない。
ここは少しゆっくりめで音の粒を揃える方が重要だと思う。素直に弾けばそうなるはずだが。
Ponta Yamazato
演奏者は日本人か。なんか名乗りがふざけた感じだが,この Op.40 は上手い。むっひょっとしてPC打ち込み?
Op.33の前奏曲には,名曲が多いですね。
特に VI と VIII が,好ましい。
VI Sostenuto, con espressione dramatica
by Jouni Somero
6 Preludes, Op.13
by Jouni Somero
Bortkiewicz: Complete Piano Music
Klaas Trapman
このCDをゲットした。かなり良い演奏だ。Jouni Somero より少し淡泊すぎるきらいはあるが,技術的には Klaas Trapman の方が上かな。それに youtube では聞こえない音が聞こえてくる。腕も確かだと東洋のオタクに言われてもうれしくないか(笑)。
Klaas Trapman は,a music teacher at the Royal Conservatory in The Hague.という情報があるサイトにあった。淡泊なのは学校のせんせだからだ(笑)。なお,ライナーノーツ(11行しかない。男性であるが生年月日の記載すらない。)によれば,同大学の学生でもあったらしい。なお,教授職は退職済みとのこと。Alkan,Henzelt,Tournemire,Szymanowski,Medtner,Bach など,バッハは別にしてマイナーな作曲者の曲を得意にしているようだ。
登載曲は,このサイトにある
Elegie, Op. 46
by Jouni Somero
これも良いな。
Elegie for Cello and Piano, Op.46
Senta Benesch (cello)
Frieda Valenzi (piano)
Op.46 は,Bortkiewicz のお気に入りの旋律だったようですね。↑ のpiano単独と このセロとの合わせものと これに vn を組み合わせたものも書いているようですね。